stutterの日記

ファンタシースターオンライン2の偏った話、ほか覚え書き

PSO2 EP4についてインタビューからわかること (4/6)

4gamer.netのインタビュー

続いて4Gamer.netのインタビュー記事 (改行やスペースに一部編集あり)。

「PSO2」&「PSO2es」のキーマンにインタビュー。地球を舞台に“新体験”をもたらす大型アップデート「Reborn:EPISODE4」の見どころを聞いた - 4Gamer.net

このタイミングで大きな変化を与える (地球が登場する) 理由

酒井智史氏(以下,酒井氏): 今でなくてはできない“冒険”だと思っています。現状,プレイヤーの中にもある種の慣れが生まれてきて,一方で新規ユーザーを獲得しづらくなっている。それが,EPISODE3で物語に一区切りがつき,アニメの放送がスタートし,PS4版のサービス開始を控えている今こそ,こうした状況をリセットするのに最適なタイミングだったということです。

PSO2に近未来の地球が入ってきたことで,本当に何でもアリの世界になったし,日常と非日常の境目を楽しんでもらえるようになりました。ファンタシースターシリーズにはたびたび地球は登場していますし,SFファンタジーとしてはとても面白い題材でもあります。挑戦をし続けるシリーズですから,ここで新たな挑戦を仕掛けるのは,とても「らしい」ことだと思っています。ほかの有名IPのゲームにはなかなかできない,PSO2だからこそ可能な挑戦ですね。

挑戦といった前向きな理由以外にも、「ほかの有名IPのゲーム」と比較するとIPとしては弱いファンタシースターで新規ユーザーを獲得するには、「東京」という共通認識のある世界観で訴求せざるを得なかったという事情もあると思われる。

地球には東京以外のフィールドが登場する

4Gamer: なるほど。今後は東京以外の都市が登場するのでしょうか。

中村氏: まだお話できませんが,次のフィールドも「地球のどこか」でしょうね。

酒井氏: 日本とは限りませんよ(笑)。

東京以外のフィールドが登場することが示唆されている。

モナーとアクション要素

4Gamer: 「ファンタシースター感謝祭2016」では,サモナーに関して「疑似コマンドバトルのような感じ」と表現されていました。このタイミングで,アクション要素を抑えた新クラスを導入する理由はなんでしょうか。

濱﨑氏: アニメやPS4版がスタートしたということで,現在のプレイヤー層とは少し異なる方が,新規に入って来られることを想定しています。そのなかにはアクションが苦手な方いらっしゃるかと思い,その方に向けたクラスというのが導入の理由ですね。そのため,サモナーは素早く操作をするというより,状況に合わせてPAを使ったり,ダメージを負ったペットを撤退させて,倒れないようにケアしてあげたり,別のペットに交代させたりといった,従来のアクションとは異なるベクトルの戦略性が重要になっています。ただ,アクション要素が極端に低いわけではありません。これまでのクラスとは違った方向性であるということです。

「アクション要素を抑えた新クラス」と切り込む4Gamerと、方向性の違いとかわす濱﨑氏。

今後はレイヤリングウェアが主流になる

4Gamer: 3種のコスチュームを重ね着できる「レイヤリングウェア」についてはいかがでしょう。

酒井氏: 今後の新コスチュームはレイヤリングウェアが主流になっていきます。基本的には「インナーウェア」「ベースウェア」「アウターウェア」の3種セットで1つのスタイルですが,特典アイテム「ハローキティTシャツ」※のように単体で配信することもあります。

中村氏: 地球が舞台になるということもあり,地球っぽい身近なファッションも増えます。従来の一体型コスチュームと重ね着することはできませんが,レイヤリングウェア同士であれば,その組み合わせは自由です。また,人気のコスチュームをレイヤリングウェア化していくことも検討しています。

今後の新コスチュームはレイヤリングウェアが主流になること、人気のコスチュームのレイヤリングウェア化が検討されていることが明かされた。

現時点では対応予定なしのPlayStation VR

4Gamer: PS4といえば,「PlayStation VR」の話題がにわかに盛り上がっています。将来的にPSO2PlayStation VR対応にする予定はありますか。

酒井氏: 現時点ではないです(笑)。実はPSO2でもテストをしたことはあるのですが,個人的にはすごく酔ってしまいました。

中村氏: PSO2はテンポの速いアクションゲームなので,あちこち見ながら戦うと,立体感を味わう前に首が疲れてしまったり。でも,面白い体験はできました。

濱﨑氏: 「ロックベアって,こんなに大きかったのか!」といったような,PlayStation VRで見ることで新しい発見はありましたね。ギグル・グンネガムのサイズ感もすごかったです。ただ,PSO2での長時間プレイはしんどいかなと……。

酒井氏: PlayStation VRで見るロビーも面白かったですよ。ただ,現状では乗り越えなくてはならないハードルが多いので,ペンディングしています。

予想通り問題が多かったようで、現時点では対応予定なしとのこと。

輝石システムはユーザーの離脱低減に効果あり

酒井氏: ですから,「良い装備は自分で掘って手に入れる」というポリシーは変わっていません。EPISODE3がスタートしたとき,「時間がないので,なかなかクエストを回れない。そのうえ,欲しいアイテムが出なかった」という理由で,プレイしなくなった方が非常に多かったんです。それを踏まえて,「輝石」を集めれば段階的に★13装備を手に入れられるようにしたところ,離脱される方が少なくなりました。

石集めは実際にユーザーの離脱の低減に効果があったことが明かされている。輝石システムは賛否両論あるが、数字で結果が出ている以上、当面はこのシステムが継続すると考えてよいだろう。

ただ,輝石については急きょ入れたということもあり,種類が増えて煩雑になってきたので,システム的に取り込んでいく改善をしていきたいとは思っています。「ドロップだけのものもほしい」という声にも,ある程度は答えていきたいですね。

付け焼き刃で実装した輝石はいずれシステム的に取り込まれる、ドロップのみで入手できるアイテムが欲しいという要望にもある程度は応えるということである。