stutterの日記

ファンタシースターオンライン2の偏った話、ほか覚え書き

PSO2 EP4についてインタビューからわかること (2/6)

OnlineGamerのインタビュー

次はOnlineGamerのインタビュー記事。

http://www.onlinegamer.jp/news/201601200002/

モナーの戦い方

――遠距離が得意なクラスなのでしょうか?

中村氏:中遠距離ぐらいで戦うクラスになるのですが、ペットごとに遊びや適したシチュエーションが違うので、さまざまな状況に合わせて戦うことができます。

――ペットが戦闘不能になった場合には使用できなくなるのでしょうか?

中村氏:ペットは戦闘不能になると一定時間動けなくなり、しばらくすると復活します。ペットの戦闘不能中は戦えないので、別のペットを召喚して戦います。召喚していないペットはHPが徐々に回復していきますが、そもそもペットのHPが減ってきたら戦闘不能になる前に切り替えたほうがいいですね。

一見唐突に出てきたサモナーだが、おそらくヘイトがペットに向くため本人は戦闘不能になりにくい、そのペットも戦闘不能になったら別のペットに切り替えればよいという設計から見ると、アクションに関する難易度を下げるにはどうすればよいかという視点で検討されたと考えると合理的である。

――新クラス「サモナー」は育成要素が多いですね。

中村氏:これまでのクラスは武器を強化してきましたが、サモナーはタクトの強化ではなく、ペットのレベルを上げたり、キャンディーで能力を強化したりと育成をメインに遊べるようにしています。

なぜサモナーにわざわざ専用の育成システムが用意されたのかという疑問は、従来の強化システムが初心者には優しくないというのが理由として大きいと思われる。

ある程度経験のあるユーザーなら強化成功率は定期的に緩和されるキャンペーンがあり、そのときにリスク軽減を適切に投入すれば効率よく強化できることを知っている。しかしリスク軽減も使わずに通常の成功率で強化に挑み、なけなしのグラインダーとメセタを浪費したあげく、誠意の欠片もない店員に「素晴らしく運がないな」と悪びれた様子もなく追い返され、手元には+5の武器が残るような悲劇が初心者には起こる (そしてその悲劇の初心者は強化がマゾいクソゲーと周囲に吹聴するのだ)。

ならば従来の強化システムを緩和すればよいのではないかという意見もあるかもしれないが、それはそれで通貨回収システムとして重要な役割があるのでおいそれと緩和はできない。

強化についてはラッピーでもわかる公式解説動画も作られたが、今後さらにユーザーを拡大するためにはラッピー以下でも何でも取り込むという意思の表れだろう。

地球とアニメのストーリーの関係

――EPISODE4で「地球」を舞台にした意図を教えてください。

酒井氏:もともと「PSO2」の構想段階から、惑星の候補のなかに地球が挙がっていました。ですが、地球をいきなり出してしまうとユーザーに「ファンタシースターなの?」と思われてしまうので、EPISODE1からEPISODE3で起こった事件が一旦解決し、さらにアニメがはじまったこのタイミングで、地球を実装することにしました。

――アニメのストーリーと関わりもあるのでしょうか?

酒井氏:「PSO2」に地球が入ることと、アニメがプレイヤーたちの話というところが密接に関わっていきます。アニメの2027年の地球とゲームの2028年の地球は、同じ世界の話になっているので、アニメを見ているとEPISODE4のストーリーがより楽しめると思います。

新規が入りやすいようにEP4でストーリーが仕切り直しされていること、アニメの舞台の翌年がゲームの地球になっていることが説明されている。単純な販促アニメにとどまらず、ストーリーが密接にリンクするようだ。

レイヤリングウェアが追加された意図

――今回、レイヤリングウェアが追加されましたがその意図はなんだったのでしょうか?

中村氏:服装に関して、いままでは一体型の服のみで個性を出すことができなかったため、新しいスクラッチの配信日になると同じ服を着た人とすれ違うことも多かったと思います。せっかく「究極のキャラクタークリエイト」で唯一無二のマイキャラを作れるのに、服に関する自由度が低い点は気になっていて、ユーザーさんからも服装の組み合わせがしたいという声を多くいただいていましたので、今回レイヤリングウェアを実装しました。

PSUでは上下分割の服が採用されていたが、ポータブルシリーズでは一体型になり、PSO2でもそれが踏襲された。ビジュアルクロニクルでは、デザイナーとしては一体型のほうがシルエットが作りやすく、めり込みの問題もあり一体型にせざるを得なかったと語られていたが、技術面で解消のめどが立ったか、あるいはそれだけのコストがかけられる状況になったということだろう。