stutterの日記

ファンタシースターオンライン2の偏った話、ほか覚え書き

高音質のまま音楽ファイルのテンポを変更する

音楽ファイルのテンポを変更する方法として、(有料のアドオンをいとわないなら)PSOFT Audio Playerが手っ取り早く、違和感のない結果が得られた。

PSOFT Audio Player - for iPhone / iPod touch - Powered by PhaseGear

Googleでテンポ変更を検索するとAudacityを用いた方法が出てくるが、音質を維持したいなどの要求が加わるとおそらく満足できない。例えば、テンポを速めると乾いた音になったりする。

PSOFT Audio Playerの注意点としてPC版は存在せず、iPhone(またはiPod touch)が必要になる。エクスポートしたファイルはiTunesのファイル共有でPCにコピーできる。

ただし編集した音源のエクスポートには3000円のApp内課金が必要となる。これだけを目的に購入すると高く感じられるかもしれないが、代替手段が存在するのかすらわからない事柄を探求する時間を節約できるとも考えられるだろう。

Sound Blaster Zのアナログライン入力

Sound Blaster Zのライン入力はSound Blaster Z-Series コントロールパネルから設定する必要があり、OSのサウンド設定をさまよっているといつまでも時間を無駄にすることになる。

  1. ミキサーの入力デバイスリアライン入力を選択する*1
  2. ライン入力の項目右端にある歯車アイコンをクリックして、このデバイスを聴くをチェックする

*1:デフォルトはおそらくフロントマイクで、OSのアップデートなどで戻ることがある。

〈更新〉Xbox One ControllerをPSO2で使う——LT/RTトリガー同時押し問題の対処

更新: この情報は「NGS」ではない2017年当時のもので、現在と状況が異なる。PSO2:NGSではややこしい設定なしにXbox Oneコントローラーを使用できる。

情報が整理されていないと感じたのでまとめておく。ここでのゴールにはPSO2での3ボタン操作を前提としたLT/RTトリガー同時押し対応を含めるものとするが、Elite Wireless Controllerについては扱わない。

なぜXbox One Controllerを使うべきか

端的にはメインストリームから外れたデバイスを使用することで問題が発生するため。

  • 従来はXbox 360 Controllerが標準的にPCのコントローラーとして使用されていたが、EOL(生産終了)となった。現状使えているならそのままでもよいが、ゲームパッドは消耗品であり安定した調達が必要となる。
  • Xbox 360 Controllerはいわゆる非公式ドライバーで運用するのが定石となっていたが、DirectInputゲームパッドが存在するとXInputに対応したゲームで不具合が発生*1したり、ゲームパッドとして認識されなかったりする。

Xbox One Controllerを無線接続するにはWindows 10での使用が前提となる。古いWindowsの場合はコントローラー以前にOSをアップグレードするべきであると思うが、いずれにしてもここでは論じない。

Xbox One Controllerを設定する

2020年に販売されている後期のXbox One ワイヤレスコントローラーは、PCとBluetoothで接続できる。以前のXbox OneワイヤレスコントローラーはBluetoothをサポートせず、Xbox ワイヤレスアダプター for Windows 10が必要になる場合があった。*2

  • Creators Update(1703)以降が適用されている環境では、Xbox One Controllerを接続すると自動的にドライバーがインストールされる。
  • PSO2のゲーム内オプションでゲームパッドの手動設定をすれば、左右のスティックとトリガーは動くようになる。

このように結論としては動く。ただし後述の問題が発生する。

LT/RTのトリガーが同時押しできない

少なくとも2017年10月時点のXbox One Conttollerの公式ドライバーとPSO2の組み合わせという条件において、LT/RTのトリガーを同時押しはできない。この問題を無視するのであればここで設定完了としてもかまわない。この状態では、3ボタン設定で裏パレットのテクニックをチャージしながらのチャージエスケープはできない。

トリガー同時押し問題の回避方法

JoyToKeyを導入するのが最も手っ取り早い。

  1. PSO2ゲームパッドの設定で、LTの裏パレット切り替えと、RTの回避アクションの割り当てを解除する(3ボタンタイプのデフォルトの場合)。
  2. PSO2のキーボード操作の設定で、回避アクションに単体のキーを割り当てる。
  3. JoyToKeyでLTにShift、RTを回避アクションのキーに割り当てる。

これでトリガー同時押しまで含めてXbox One ControllerがPSO2で使用できるようになると思われる。個人的にはPSO2は最近完全に放置しているため実戦での確認は省略した。もしかすると見落としている問題があるかもしれないが、何か気づいた場合はアップデートする。

Xbox Elite Wireless Controllerは試していないが、おそらく同じ方法が使えると思われる。

更新: 2021年にリリースされた大規模アップデートであるPSO2ニュージェネシスPSO2:NGS)では、コントローラーのサポートがXInputに移行したため、OSの標準ドライバーだけでそのまま使用できるようになった。

*1:Battlefield 4で、コントローラーの電源が入っていない状態でも銃の発砲が止まらず、撃ちっぱなしになる問題に遭遇した。

*2:Xbox Elite ワイヤレス コントローラー(シリーズ2でないほう)はBluetooth非対応。

英雄はPSO2を救えない

EP5で追加された新クラスは既存のクラスと比べてあまりにも性能が違いすぎ、思慮を欠いたものだった。危惧されたとおり、後先を考えないヒーローの突出したバランスは歓迎されず、PSO2は窮地に陥っている。対応のまずさが状況を悪化させたのは明らかだが、PSO2の不信には根本的な問題がある。

ヒーローの戦闘バランスについては擁護の余地がないことは明らかで、誤った決定だった。意図的なものなら意思決定のエラーであり、意図しないものなら無能である。理由はどうあれ開発側としてはおそらく一度決定した方針に対して過ちを認めることは難しかったが、それでも亀裂がここまで大きくなる前に対処するべきだった。

とはいえヒーローについては正しく実装されていたとしてもマイナスがゼロになっただけで、PSO2が抱える本質的な問題は解消されない。ここではっきりさせておきたいのは、戦闘バランスの問題はPSO2において本来それほど優先順位が高いものではなく、あまりにもヒーローで犯した過ちが大きすぎて注目されたに過ぎない。

考えるべきはクラスバランスが完璧になったPSO2がどれだけ価値のあるゲームかということだ。想像すればわかるが、たいしたことではない。問題はここではないからだ。つまりクラスバランスの調整はプレイヤーの不満をそらすためのもので、本当の課題に向き合ったものではない*1

プレイヤーが本当に望んでいるのは、予算とリソースをゲームコンテンツに使ってほしいということだ。オフラインイベントと新規ユーザー獲得にしか興味がなく、今のプレイヤーに本当の価値をもたらすゲームコンテンツは戦略の欠けた投げっぱなしと焼き直しのループであることを見透かされている。

アニメとPS4で注目を集めたもののゲーム内ではあらゆる対応が後手に回り、最終的には拡大のチャンスを生かせなかった。既存のプレイヤーにしてみると生態系を破壊された恨みしか残らず、少なからず軋轢を生んだ。

この失態に起因する根深い不信がユーザーにはあるので、「PSO2クラウド」などと言い出したことが許せない。そんなものは自分たちにとってどうでもいいし、むしろ害悪でしかないと受け止められた。

ユーザーは言葉ではなく行動を見ている。向けられる視線がすでに失望を通り越して怒りに変わってしまった以上、PSO2に残されている猶予は少ない。

*1:もしこれで批判が収まるようであれば、PSO2プレイヤーは非常に扱いやすいといえる。

Microsoft Edgeは実用的なブラウザの仲間入りができたのか?

Windows 10ではInternet Explorerは隅に追いやられ、Microsoft Edgeがデフォルトブラウザとして幅をきかせるようになった。従来のIEに見切りを付け長年ChromeFirefoxなどサードパーティーのブラウザを使っているもののEdgeは使い物になるのか、自分で試してみるのもなんとなく面倒だという人のためにこの記事を書いておく。

長く書くつもりはないが結論を先に述べると、そのまま今使っているEdge以外のブラウザを使い続けて問題ない。しばらくEdgeのことは忘れてもらって結構である。

まずEdgeを使い始めると、長年Chromeなどで使ってきた機能が見当たらないことに気づくだろう。ここでいう「機能」は好きなものを思い浮かべてもらってかまわないが、それが見つからないのは探し方が悪いからではない。はじめからEdgeにはその機能が搭載されていないからだ。要するにEdgeは今日のブラウザーにあって当たり前の機能がない。自分はそれほどブラウザの機能を使いこなしていないので大丈夫だと思うかもしれないが、実際に使ってみればEdgeは想像を上回るほど貧弱であることが納得できるだろう。

「機能」に諦めをつけ、最低限の設定だけしてEdgeのパフォーマンスだけ享受しようという考えに思い至るかもしれないが、それもうまくいかない。設定画面を眺めてそこで見当たらない設定は、Edgeには存在しない。あまりにも設定項目が少なすぎるためどこかに隠れていると考えるかもしれないが、そんなことはない。見えているもので全部である。

Edgeを現時点で評価すると、β版程度の完成度と言わざるを得ないのが率直な感想だ。あまりに機能が少なく、設定も変更できない。

Edgeに関しては「別物になった」といわれるようなアップデートがあるまで、ChromeFirefoxの代替にはならないだろう。その日が来ればの話だが。

追記

2018年12月、Microsoft EdgeChromium互換のプラットフォームに移行することが発表された。Edgeの改良は遅々として進まなかったが、まともなOS標準ブラウザーを用意するための現実的な方法として、EdgeHTMLの改良ではなくエンジンの刷新が選ばれた可能性はある。

2020年1月にChromiumを採用したEdgeがリリースされ、この記事で言及していたEdgeとは別物になった。新しいEdgeは十分に実用的なブラウザーであり、まったく問題なく使用できるはずだ。

2017年に正念場を迎えるPSO2——失地回復の公算はあるか

2016年のPSO2は、アニメやPS4版のリリースといった大きなイベントがあり、大きな盛り上がりを見せた年であった。しかし裏を返すと2017年はそれらなしでやっていかなければならない。

盛況と同時に訪れた難しさ

2016年を振り返ると、最も重要なイベントはTVアニメとPS4の2つだった。これらに合わせて配信された大和の配信では公式発表でも最大同時接続者数を更新したということであり、ユーザーの感覚としてもサービス開始以来の勢いであったと思われる。

しかし電撃オンラインのインタビューでも触れられているとおりユーザー層が大きく変わることでコンテンツ供給や需要に応えるという意味では困難に直面していたようだ。東京やサモナーの実装など開発側としては一定の策を講じてはいたが、プレイスキルの格差が生んだ問題の対処 (エキスパートブロックの実装) は完全に後手に回った。

このあたりはいつものようにモニタリングを重視しすぎたことの弊害に思われ、仮説を前提とした判断などもっとスピードを優先してもよかっただろう。ユーザーは問題の改善を気長に待てないからだ。娯楽であるユーザーと、仕事である開発側では時間の感覚が違う。設計から実装まで時間がかかるのは仕方ないのでストレスのたまる状況を半年耐えようという物わかりのいいユーザーは存在しない。

ゴールを見失った新規ユーザーたち

2017年に残された課題は (予想どおりではあるが) 一時的に増えたユーザーが維持できなかったということだ。先のインタビューでは100時間程度遊んで離脱するユーザーが多いと述べられている。これは一般的なゲームタイトルとしてはとくに違和感がないが、オンラインゲームとしては短い。1日1時間程度のプレイ時間だったとしても、3〜4ヶ月程度で到達してしまう。

酒井氏は離脱の原因をキャラクターのレベルアップが早かったこと、コレクトファイルにより★13が入手しやすくなったことを挙げている。木村氏はコミュニケーション施策が弱かったことを反省しているようだ。

いずれにしても100時間という離脱時間の水準は、ユーザーの体験がオンラインゲームではなく通常のパッケージゲームに近かったことを意味する。両氏の分析は間違ってはいないが時期としては遅すぎ、わかりきっていたことをあらためて述べているに過ぎない。

レベルキャップに到達して一定の装備を持つと目的がなくなることも、ユーザーをよくも悪くも束縛するコミュニケーションを切り捨てた設計も、今に始まったことではなく4年前から存在していたものだ。「ライトな」ユーザーを取り込むために導線を簡略化し面倒な要素は排除したが、結果として離脱しやすいゲームにもなってしまったともいえる。

2017年のPSO2

今さらPSO2を別のゲームに作り替えることはできない。問題がわかっていたとしても、制約の中で折り合いを付けて対処していくしかない。いずれにしても、拡大のために先送りにしてきた部分に対してツケを払うときが来た。PSO2が10年目を迎えるにはここで清算する必要があるだろう。

SGスクラッチアイテム当選確率表 (ダークネスルーラー)

スタージェムの本質は少額課金ではなく、取引不可のスクラッチにあることが明確になってきた。

求められるACがわかりやすいように当選確率をまとめた。確率的にはリサイクルを前提に予算を考えたほうがよいだろう。

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  • AC換算は2800SGを9800ACで購入した場合のレート