stutterの日記

ファンタシースターオンライン2の偏った話、ほか覚え書き

「心肺停止」状態のギャザリング、酷評でも修正されず

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画像は4周年記念イベントで達成ポイントに遠く及ばなかった「*ブランノワール

ギャザリングは死んだのか、あるいは最初から死んでいたのか。いずれにしても蘇生の見込みは薄い。

ギャザリングの何が問題か

褒めるところを探すほうが難しいギャザリングの欠点を指摘する声は数多いが、代表的なものがコンテンツとしてつまらないというものだ。ギャザリングを一言で言ってしまうと、フリーフィールドのいたるところに出現するオブジェクトにアクセスしてボタンを押す「だけ」というもので、ゲームのコンテンツとして最低限の体裁を整えることすら放棄している代物に面白みを見いだすのは無理であろう。

収集コンテンツは退屈なのが相場だという意見もあるだろうが、無意味にJAリングの要素が混ぜられているので放置もできない (もちろんJAしないとペナルティーがある)。

ほかにも無駄に種類が多いギャザリング関連素材による恒例の倉庫圧迫問題や、レアな素材は取引不可になるためエコシステムへの関与が薄い (そもそも考えていない) という問題がある。

根本的な設計の誤り

表面的な部分だけではなく、設計の根本的なところから間違っている部分も存在する。ギャザリングには専用のマップが用意されなかったため、完全なソロ向けコンテンツにもかかわらず、不幸にも通常のフリーフィールドにギャザリングが実装されてしまった。

ギャザリングはコンボが前提となるため、ほかのプレイヤーがエネミーやエマージェンシートライアルを発生させてしまうと、妨害行為にしかならない。とくにゲル・ブルフやヴィスボルトを発生させられた場合には、殺意を覚えるだろう。PSO2はMMOではない。インスタンスに目的の違うプレイヤーがいると邪魔でしかないのだ。

ソロ向けのコンテンツであるなら、専用のフィールドを用意するべきだった。このようなずさんな実装をしてしまった原因は予算や時間の不足かもしれないし、単に設計者の経験不足で考慮が及ばなかったのかもしれない。

もうひとつ致命的なのは、ギャザリングは継続する意味のないコンテンツということだ。金策にもならないので、リングを完成させてしまうとそこがゴールになってしまう。リングはクラススキルを切り売りするような強化内容が多く、安易な拡充もできない。ただでさえMOに不向きなコンテンツを持ってくる以上、もう少し工夫が欲しかったところだ。

レビューの欠如を露呈するギャザリング問題

一連のギャザリングに関する不備で浮き彫りになったのは、実装前あるいは実装後にコンテンツをレビューする体制の欠如だ。ギャザリングについては実際には5時間かかるスタミナの回復時間を1時間弱と間違って発言したり、タイムアタックの下方修正をギャザリングで穴埋めするなどの現実離れした見解を述べたり、パラメータの調整に関してもまともに議論されたとは思えない様相を呈している。

ギャザリング以外でも、エクスキューブの交換方法が改悪されたときには明らかにまともなチェックを通って実装されたとは思えず、ゲーム未経験の酔っ払いが徹夜明けに考えたと言われても納得できそうな酷さだった。

今後の見通しを暗くしているのが、ギャザリングを実装して数か月経過しても問題を認める発言や修正の意図は明らかにされていないということだ。つまりコンテンツの実装後にレビューを行い、継続して改善していくようなサイクルが存在せず、今後も同じようなコンテンツの墓標が増えていくことを意味する。

金の卵を脅かすプレイヤーは排除、セガが外部ツール使用者に警告

7月1日、ゲームの内部的な情報を解析・取得する外部ツールの使用は利用規約違反であり、使用が確認された場合は該当アカウントを停止をするという警告が発表された。

具体的な外部ツールがなんであるかここでは書かれていないが、ダメージ計測ツールであるACT (Advanced Combat Tracker) とOverParseを指しているとして当事者の間では受け止められているようだ。

通貨やアイテムの複製、加速、パラメータ操作など不正行為を働くためのツールであれば、それらの使用は明らかに不正であり、ban対象となるのはわかりやすい。一方で公然と使用されながら何のお咎めもないJoyToKeyのようなツールも存在する*1

本来であれば、各プレイヤーのダメージを計測するだけのツールも感覚的には後者に分類されると考えるプレイヤーも少なくないと思われるが、今回あらためて「内部系な情報や通知を解析・取得する外部ツール」として禁止されたことには理由がある。

寄生問題を公にしたくないセガ

PSO2のクエストは12人のプレイヤー (多くはソロプレイヤー) がランダムマッチングされることを前提に設計されている。ロールはなく、攻略の方法はとにかく殴るか慣れれば分かる程度に抑えられ、意思の疎通も期待されていないためコミュニケーションも必要とされない。これがどういう結果を生むかというと、たいした働きをしないプレイヤーが少人数いたとしても問題なくクエストは進行し、クリアできるということになる。

これはセガとしてはゲームの間口を広げるための意図的な設計であり、不運なマッチングの結果クエストが失敗したり苦戦したりすることも織り込み済みであると考えられる。むしろゲームにランダム性を生む要素として歓迎さえしているだろう*2

もちろん固定メンバーで効率よく攻略すると簡単になりすぎるので、それを制限するためにクエストのクリア回数制限も設けられている。装備に必要以上の投資をしたとしても見返りはステータスのみで、効率の上昇は一定に留まる。

可視化は対立を生む

レイドの中に貢献度の低いプレイヤーが混じっていると、不公平であると感じるプレイヤーもいる。棒立ちは論外としても、ろくに強化されていない武器やユニット、あるいは低レベルのサブクラスで火力が出ていない、誤ったスキル振り、立ち回りが非効率など様々な理由でDPSに差が出ることは避けられない。

DPSが計測され、可視化されると当然そこには対立が生まれる。効率を追求する者、カネがあれば新しい服を買ってしまう者、何も考えていない初心者を同じ箱に放り込めば、行動も意見も価値観も一致しないだろう。

セガが守りたい金の卵

いま最もセガが死守したいと考えているのは、アニメとPS4で呼び込んだプレイヤーをPSO2に留めることだ。多額の予算をつぎ込んで獲得したプレイヤーを失うわけにはいかない。この先アニメやPS4に匹敵する集客効果が期待できる手段は残されているとは考えにくいので、なおさらだろう。

結局PSO2はEP4になっても代わり映えのしないクエスト配信の繰り返しになっているため、飽きられるのは時間の問題ではある (ギャザリングのずさんな実装など、数少ない新要素を使いつぶすのも相変わらずだ)。しかしDPSを根拠に他のプレイヤーを晒すような輩はセガにとって目下の問題であり、火種が大きくなる前に踏みつぶしたいのは当然だと思われる。

*1:JoyToKeyゲームパッドをカスタマイズするためのソフトウェアであり、もちろん不正ツールではない

*2:もちろん表だってそのような意図が公言されることはないが、PSUにあったクエストの待機部屋が用意されないあたりからも推して知るべしである。

トレジャーショップは高額、スタージェムの迷走はしばらく続く

トライブーストは1個50円、終焉トリガーは500円、この価格をどう感じるだろうか。

6月15日にトレジャーショップが実装され、トライブーストや緊急クエストトリガーがスタージェムで購入できるようになった。スタージェムは2800SG購入時には単価が3.5円になり、このレートでいくつかのアイテムの購入金額を計算すると次のようになる。

  • トライブースト+100% (3個): 151円 (1個あたり50円)
  • 防衛戦: 絶望トリガー (2個): 823円 (1回あたり411円)
  • 防衛戦: 終焉トリガー (3個) / 虚なる深淵の躯トリガー (3個): 1498円 (1回あたり499円)

非売品のトライブーストはともかく、緊急クエストは高すぎると思う人が多いだろう。普段は無料だからだ。

スタージェムに関してはまだ始まったばかりであり、この程度の錯誤は驚くに当たらない。SGが軌道に乗るにはまだしばらく時間がかかると思われる。

ACスクラッチアイテム当選確率表

結局何回スクラッチすれば目的のアイテムが入手できるか、「天下御免 傾奇者スタイル」での当選確率をまとめた。

確率は毎回同じとは限らないが、おそらく一定の数字で固定されているようにも見えるので今後もある程度参考にできると思われる。

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カテゴリー別のACスクラッチ排出率

毎回のことだがACスクラッチは非常にアイテム数が多い。「天下御免 傾奇者スタイル」では135種類あった。

確率が表記されていても結局どれが出てくるのかわかりにくいので、カテゴリー別に排出率をまとめておいた。

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ACスクラッチの排出確率をどのように考えるべきか

6月8日に配信されたACスクラッチ「天下御免 傾奇者スタイル」では公式サイトのアイテムカタログで排出確率が表示されるようになった。これにより結局何回スクラッチすれば目的のアイテムが入手できるのか、確率が計算できるようになった。

とは言っても1%に満たない確率は感覚としてとらえにくいため、どれだけ試行しても当たらないかを考えるとわかりやすい。

排出確率0.993%のロビーアクションの場合:

  • ACスクラッチ券12個を使ったとして、当たらない確率は89%である。もしセット1回で当たったときは素晴らしく運がよいと言える。
  • さらに回数を重ねてセット6回分 (スクラッチ券72個) に到達した時点で当たらない確率は49%になる。投入金額は1万3000ACである。
  • 10セットではどうだろうか。投入金額は2万2000ACに達するが、まだ当たらない確率は30%だ。
  • 20セットの時点で当たらない確率は9%になる。ここまでで4万4000ACを投入したことになるが、そろそろ当たっていなければ、素晴らしく運がないと言えるだろう。
  • 25セットにもなれば当たらない確率はやっと5%になる。成功率95%と思えば、ドゥドゥで考えても信用できる確率だろうか。しかしここまでにかかった費用は5万5000ACに到達する。

現実的に考えるとここまでやらなくても途中で高額で再販できるアイテムが当たるので、PSO2でここまで投入するプレイヤーはまれだろう。

ちなみに最も排出確率が低い部類の属性強化5%は0.331%で、これは50セット (スクラッチ600回)、投入金額11万ACでも当たらない確率が13%ある。0.331%のグループは他にもヘアスタイルやアクセサリー、属性変化などが含まれる。これらは自力で引き当てることは考えず、マイショップを前提にしたほうがよい。

しかしここで再販価値に注目したユーザーの視線を集めるのは、排出確率が9.271%と突出した強化リスク (完全) である。これは旧式武器にしか使用できずオワコンの雰囲気が漂っているため、プレイヤーに与える印象は決してよいものではない。セガはこのあたりのコントロールは相変わらず苦手なようで、販売機会をみすみす逃しているようにも見える。

Windows 10でマウスを使わずにキーボードショートカットでスリープする方法

結論から言うと、Windowsキー+X、Uキー、Sキーの順に押していけばキーボード操作だけでスリープできる。

解説すると、Windows+Xはクリックリンクを開くショートカットキー、Uがシャットダウンまたはサインアウト、Sがスリープ。

コントローラーとキーボードだけで足りるゲームをしていて、そのままシャットダウンしたいというときにマウスに手を伸ばさなくても済む。ほかに需要があるかはわからない。