stutterの日記

ファンタシースターオンライン2の偏った話、ほか覚え書き

Microsoft Edgeは実用的なブラウザの仲間入りができたのか?

Windows 10ではInternet Explorerは隅に追いやられ、Microsoft Edgeがデフォルトブラウザとして幅をきかせるようになった。従来のIEに見切りを付け長年ChromeFirefoxなどサードパーティーのブラウザを使っているもののEdgeは使い物になるのか、自分で試してみるのもなんとなく面倒だという人のためにこの記事を書いておく。

長く書くつもりはないが結論を先に述べると、そのまま今使っているEdge以外のブラウザを使い続けて問題ない。しばらくEdgeのことは忘れてもらって結構である。

まずEdgeを使い始めると、長年Chromeなどで使ってきた機能が見当たらないことに気づくだろう。ここでいう「機能」は好きなものを思い浮かべてもらってかまわないが、それが見つからないのは探し方が悪いからではない。はじめからEdgeにはその機能が搭載されていないからだ。要するにEdgeは今日のブラウザーにあって当たり前の機能がない。自分はそれほどブラウザの機能を使いこなしていないので大丈夫だと思うかもしれないが、実際に使ってみればEdgeは想像を上回るほど貧弱であることが納得できるだろう。

「機能」に諦めをつけ、最低限の設定だけしてEdgeのパフォーマンスだけ享受しようという考えに思い至るかもしれないが、それもうまくいかない。設定画面を眺めてそこで見当たらない設定は、Edgeには存在しない。あまりにも設定項目が少なすぎるためどこかに隠れていると考えるかもしれないが、そんなことはない。見えているもので全部である。

Edgeを現時点で評価すると、β版程度の完成度と言わざるを得ないのが率直な感想だ。あまりに機能が少なく、設定も変更できない。

Edgeに関しては「別物になった」といわれるようなアップデートがあるまで、ChromeFirefoxの代替にはならないだろう。その日が来ればの話だが。

追記

2018年12月、Microsoft EdgeChromium互換のプラットフォームに移行することが発表された。Edgeの改良は遅々として進まなかったが、まともなOS標準ブラウザーを用意するための現実的な方法として、EdgeHTMLの改良ではなくエンジンの刷新が選ばれた可能性はある。

2020年1月にChromiumを採用したEdgeがリリースされ、この記事で言及していたEdgeとは別物になった。新しいEdgeは十分に実用的なブラウザーであり、まったく問題なく使用できるはずだ。